鯉口ちゃん生きる

おかーちゃんの人生はおかーちゃんのもの

8ヶ月目前のご機嫌悪山悪子さん

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飛行機乗る前にバタバタ撮って帰省したら見事にスペルが間違っていた、1歳になるまでにちゃんとしたmonthsで撮れる月があるんだろうか。

 

実家に二週間の帰省中、一日中起きている間はずっと誰かが構ってくれる、というのは娘にも初めての体験で、それが大いなる刺激になったんだろう、ここ一ヶ月での彼女の成長はめざましいものがある。よりアクティブでアグレッシブでスピーディーでダイナミックになった。

端的に言うと、より手に負えなくなった。

スン、といきなり一人座りをマスターしたのが7ヶ月前日のこと、以降、移動はずり這いから拙いながらもはいはいに進化し、ソファや階段、ハイチェアの足置きなど段差を見つければすぐに掴まり立ちし、おかーちゃんのことはアスレチックジムか何かと認識して、無限に手のひらを要求して掴まり立ちに付き合わせる。抱っこを要求するが、抱き上げられたとくればおかーちゃんの腹肉を足がかりに、上へ上へとおかーちゃんを蹴り上げながら登っていく。最近はおかーちゃんの喉と鎖骨を執拗に狙っており、物凄い勢いでのど輪を喰らわせてきたり鎖骨を引きちぎりにかかることにご執心だ。二の腕ももぎ取りたくて仕方がないらしい。小さなかわいらしいもみじのおててを極悪非道凶悪無比なかぎ爪にしておかーちゃんの二の腕や太ももに食い込ませ、強烈なグーパンをかまし、はたまた電光石火の張り手を喰らわせ、同じくむちむちふにふにのあんよでしたたかに鳩尾を蹴り上げる。添い寝をしてやるとうれしさのあまりテンションがマックスになり、はしゃぎ倒してベッドの上で大車輪をかまし、大変元気におかーちゃんのまぶたに踵を入れたり唇を足のつま先で引き裂いたり頬骨にごつい一撃を入れたりこめかみを揺らしにかかったり顎に頭突きを喰らわせたり全身でタックルをかましてきたり、攻撃の多彩さは引きも切らない。

後追いはやや始まっており、おかーちゃんの姿が見えないと探しに来る……こともあるが大声で唸っておかーちゃんを呼びつける方が多い。校舎裏に呼び出すヤンキーのようだ。おとーちゃん絶対イヤだ期は現在も継続中で、おとーちゃんに寝かしつけられたり抱っこされたりあやされたり遊んでもらったりしていると、絶対意地でもおかーちゃんを呼びつけるまで泣き続けることをやめない。帰省から戻ってからが特にひどく、新生児期ですら泣かなかったずっと大好きな風呂でおとーちゃんと二人きりになった途端に爆泣きしておかーちゃんを呼んだ。この通り思い通りに行かないと怒り声を上げる。掴まり立ちを始めると胸部や腹部の筋肉が発達し、発声力が増すと聞いたがなるほどその通りで、怒り狂う声量がこれまでの比ではない。一ヶ月以上エアコンを付け放しだった猛暑がようやく和らぎ、窓を開けて風でも通そうか、という爽やかな気分も娘の大絶叫を前にしたら露と消えるという寸法だ。

もちろん叫ぶだけではなくあわあわぶうぶう機嫌よく喋っていることもある。だが今は絶賛「ご機嫌悪山悪子さん」期間なのである。

ブログに書くときは大抵機嫌が悪いことを書いてしまうが、実家に帰省中は大変ご機嫌だった。「ご機嫌ちゃんちゃかちゃん子ちゃん」だった。それが一転、メンタルリープに入ったこともあって「ご機嫌悪山悪子さん」になっているのだ。

「ご機嫌悪山悪子さん」はとにかくご機嫌がよろしくない。ご機嫌がよろしくない上に気にくわないことが多くて悪子さん本人が一番手に負えていない感じだ。抱っこはされたいけど拘束はされたくない。ミルクは飲みたくないけど離乳食も気が乗らない。眠たいけど寝たくない。掴まり立ちはしたいけど動けなくなってにっちもさっちもどうにもブルドックだ。大変なのだ。娘も、それを相手しなきゃいけないおかーちゃんも、相手したいのに完全拒絶されておかーちゃんにキレ倒されるおとーちゃんも。

とにかく自分の思い通りにいかないのがイヤなんだろう、と思えば立派な自我や情緒の成長である。

離乳食は、最初の頃より食べるようになった。なったが、今度は好き嫌いが出てきて、かつ最近のブーム「唇をブーッ!とする」を掛け合わせ、食べたくないものが口に入ってくるとブーッ!と毒霧攻撃をする、というろくでもない技を覚えてしまった。ものすごく悪子だ。悪子は、食べたくない・気分ではない・遊びたい・飽きたのような気分のときにおかゆも野菜も肉も魚もブーッと噴き捨てる。でも好物のヨーグルトや果物のときは絶対にやらないので、好き嫌いで毒霧を選んでいる。床に敷いたカーペットに散らばるのは悪子の好まない豆腐や小松菜ばかりである。とんでもなく悪い。

オムツ替えのときなど、動きたいのに押さえ込まれるから余計気にくわないんだろう、8キロの全力でもって暴れ倒して脱走し、追っ手を振り切った下半身すっぽんぽん子は見事床の上で放尿をかますのだが、床の上に広がっていく海を見ていたら怒りより脱力より「全ての拘束から全力で逃げ出して床の上でおしっこ……これぞロック……」と感心してしまった。2回までは感心した。一昨日風呂上がりに3度目をかまされたその上でびちゃびちゃとはいはいをされたときにはおかーちゃんも流石に崩れ落ちた。ロックの敗北である。

そもそも娘は「悪子」と呼ばれるのが気にくわない模様だ。フルネームで名前を呼ばれるとにこにこ笑って手を挙げる、という芸をおかーちゃんの実家で仕込まれた娘なので「悪山悪子」などという見ず知らずの他人の名前で呼ばれることに嫌悪感を露わにしている。同様にご機嫌のときに「ちゃんちゃかちゃーん」と呼んでも鼻白んでいるのだが(主におとーちゃんが呼ぶからということもあるだろう)、よくそれが自分を呼んでいると気付くものだな。他にもオムツがパンパンずっしりのときは「おや、オムツぱんぱかぱん子さんになってますな、ぱんぱかぱん子さんいきますよー」などと言いながらオムツを替えるし、それがうんちの場合は「うんうんうん子さんでしたね!」などと呼びかける。

ネーミングセンスはおいておき、何故親という生き物は子を謎の名前で呼びたがるんだろう。わたしは実母が末っ子の妹のことを「ちゃぺこちゃん」と呼ぶのが謎で仕方なかった。なにせ実名に掠りもしない。名付け親の父は子供たちが省略した名前で呼ばれないようにと名前を考えてくれたのに、よりにもよって配偶者が、しかも短くするどころか長くなった謎の名で呼んでいたことにオイオイという顔をしていた。そして「ちゃぺこ」の意味が分からない。母いわく「かわいくてたまらない」という気持ちを表しているらしい。ちゃぺこと呼ばれた当の妹は「バカバッツ(わたしの田舎の言葉で”かわいい末っ子”みたいな意味)だからね……」とあきらめ顔で語っていた。おかーちゃんになった今、呼んでしまう気持ちはよく分かる。というかおかーちゃんはオタクなので、推しの名を原型を留めぬほど謎の呼び名に変形し、いとしみを込めて呼ぶという行為はあまりにも馴染みがある。だから悪山悪子もそういうことなんだろうと思う。

まあそんなブログを書いてみたが、本日の娘はちょっと心配になるぐらい大人しく、動きものんびりでよく眠った。なんだか疲れる日だったのか、どうにもダメな日だったのかね、と言うことで、本日の娘は悪山悪子改めだめだめだめ子ちゃんだったのだ。

 

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 テレビにはまだそこまで大きな反応を返さない娘だが、離乳食中、背後のテレビから「かっちゃん!」と聞こえるたびにわざわざ振り返っていた。君はかっちゃんじゃないよ、とそのたびに教えてみたが、悪子やらちゃんこやらだめ子やらぱん子やらめちゃくちゃに呼ばれまくっているため聞く耳を持たない感じだった。

  

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先日もスタバで新作のフラペチーノを買おうと並んでいるときに無茶苦茶に暴れ出した悪子。仕方なくベビーカーから抱き上げ、片手で娘、もう片手でベビーカーを押しているときに「新作のフラペチーノをご購入のお客様に先着でラバーバンド差し上げてます」ともらったサツマイモデザインのバンド、正直こんなものもらってどうしたら……と両手の塞がった状態で思ったその矢先、悪子はサツマイモラバーバンドに気が狂ったように食らいつき、一気に機嫌を持ち直したということがあった。このラバーバンドは娘のためにあったんだ!と錯覚できるほどにえらい食いつきだった。ありがとうスターバックス、ありがとうスイートポテトフラペチーノ。3年ぶりぐらいに飲んだフラペチーノめちゃくちゃ美味しかったです……。