鯉口ちゃん生きる

おかーちゃんの人生はおかーちゃんのもの

オタクおかーちゃんと4ヶ月終盤娘のとある1日

娘は新生児の頃から夜はよく眠る赤子で、夜間、6時間経っても起きなかった場合はアラームで起きたわたしが娘を起こしてミルクを飲ませていたし、2ヶ月に入るか入らないかの頃には夜勤はほぼなくなっていた。産後おかーちゃんに睡眠時間をたっぷり確保させてくれる大変な孝行娘である。

が、最近遊び飲みが激しい=授乳総量の減少のせいか夜勤が復活しており、それが落ち着いたと思ったら今度は朝活が始まった。昨日は5時起床、今日は4時半に起きた。寝起きからすでに「おかーーーーちゃーーーーーん!朝だよーーーーーー遊ぼーーーーーーー!」とテンションMAXな朝活娘の寝かしつけには1時間近くかかる。

産後すぐNICUに連れていかれた娘とは10日間完全に離れ離れで過ごし、それから共に暮らし始めたものの夜はよく寝る新生児だったため、ずっとそれなりの睡眠時間を確保してきたおかーちゃんは、もうこれしきの夜勤でヘトヘトである。睡眠が満足に取れないと睡眠のことばかり考えてしまう。なにせワンオペだ。おかーちゃんが倒れると娘の安否に関わる。娘の無事を守るためにおかーちゃんの睡眠確保が大事なのだ。これはワンオペが始まった時からずっと基本理念にしてきた。だが「今は2時間で電池切れが起こる……8時に起きたから次に寝るのは10時頃……ということは9時半過ぎからぐずり出して抱っこだな……30分は寝るだろうか……わたしは仮眠取れるだろうか……」と一日中娘の昼寝のことばかり考えているのはなんだか不健全な気がした。そう、これもったいない、と思った。

折しも今は紫陽花が盛りで、ツイッターを覗けば鎌倉に美しい紫陽花を見に行ったツイートが流れている。

イイナー、デモワタシハ行ケナイー、娘イルカラナー。

何をか言わんや。

娘がいない頃のわたしは盛りの紫陽花を見に行ってはいなかった。鎌倉に行くよりビッグサイトに行きたかったので大体は原稿していた。腰が重いのはわたしであり娘ではない。

多分眠かった。おかげで勢いづいていた。こういうときの勢いは乗るのが吉だ。同人イベントだってハマったと同時に赤ブーに申し込んで同人誌を出すものだろう。あと、前日まで「アルスラーン戦記」のアニメを1期・2期と見通していて、今日家で見たいアニメが特に思いつかなかった。オタクなのだ。

そんなわけで「紫陽花 名所」で検索をかけたら家から車で40分くらいのところがヒットした。その時点で10時半頃だった。

 

さて、赤子と出かけるには結構な準備がいる。

①タイムスケジュール:

次の授乳は11時過ぎ、前倒して11時前に飲ませるとして出発は11時半、その次の授乳は14時前、往復80分、紫陽花見物に30分、どこにも寄らなければ13時半には帰宅できる、途中にイオンがあるからミルクを欲しがったら授乳室に寄ろう

②荷造り:

大体の荷物が入っているいつものマザーズバッグへ「一度沸騰させた70度以上のお湯をいれた水筒」「湯冷ましを入れた水筒」「哺乳瓶」を詰める

③暑さ対策:

到着が正午頃なので、念の為保冷剤を用意する

④授乳:

いつもより若干早い授乳を嫌がる娘(スケジュール管理の行き届いた娘なのだ)になんとかミルクを飲ませ、哺乳瓶を洗う

⑤娘の準備:

娘の全身に日焼け止めを塗る、日差し避けのカーディガンを持つ(帽子は常に持ち歩いている)

⑥娘の着替え:

せっかくなので紫陽花みのあるドレスを着せる、オムツを変える

⑦交通手段:

車にエンジンをかけ、ガンガンエアコンを効かせて車内室温を下げる

⑧おかーちゃんの準備:

日焼け止めを娘よりはるかに雑に塗る、帽子をかぶる、おかーちゃんの飲み物を水筒に入れる(ドリンクを買うためだけにコンビニに行くのは赤子連れでは億劫が過ぎる)

⑨運搬:

マザーズバッグ、おかーちゃんの水筒、娘のオモチャを車に運び、車内が冷えたことを確認して娘をチャイルドシートに乗せ、オモチャを与える

⑩家:

帰宅したとき室温が上がっていないようエアコンを点けて出る

 

結構な準備だ。これだけ準備して3時間もしないで帰ってくるのはどうかなあ、と思うが、何せ暑さが怖い。体温調整のうまくできない赤子連れは日差しも気温も全部怖い。本当は朝イチで出かけて暑くなる前にゆっくり帰宅すればよかったんだろうが、思い立ったのがついさっきだし、明日に延期しようにも明日は雨で、週末は混雑するだろうし、週明けたら散っているかもしれない、自治体のHPは「今が満開」と言っている、これだけ大掛かりな準備になるからそれこそ勢いは大事だ。

 

片道車で40分、Googleマップの目算はほぼずれることなく目的地に到着した。

気温27度に若干怯みながらも、日陰を選び、ベビーカーでぐるり外周をまわり、次いでエルゴに移り(ベビーカーでは入れない公園だった)2人で見て回った。エルゴ、前向き抱っこにチャレンジしようと思ったが、12時台のネットが全く繋がらないことで有名な楽天モバイルでは取説を開けずに断念した。帰宅してから調べたら別に難しいことはなかったので、次なにか見せたいときには前向きにしてやろうと思う。

紫陽花は本当に盛りだった。わさわさ咲いていた。そして「あ……わたし本当に紫陽花が見たかったんだな……」と思った。あまりの暑さに15分ほどで切り上げたが、とても楽しかったのだ。娘の写真もしこたま撮った。覚えていなくてもいいのだ。いつか写真を見たときにふうんと思ったり思わなかったり、それぐらいでいいと思う。

車に戻り、再びエンジンをかけて車内を冷やしている間にエルゴから降ろした娘をトランクに寝かせ、念の為保冷剤で足の付け根と脇の下を冷やした。喜びはしなかったが嫌がりもしなかった。

そこからまた40分かけて帰宅し、授乳し、さらに3時間近く寝返りなどに勤しんだ後、娘は眠さからぐずって唸って抱っこを強要し、8割寝た後も寝返りをしたがりうつ伏せで眠りたがるのを押しとどめたり仰向けに戻したりまた唸って寝返りをされたりという攻防を30分ほど繰り返した。娘はほんの30分で泣きながら起きたが、彼女が泣きながら起きるときは大抵寝ぼけている時なので「君はまだねむい、とてもねむい、なんならまだ寝ている、そうこれは夢、君は寝ているんだよ」と暗示をかけトントンしたら「そっか夢か……」とばかりにそのまま3時間ほど昼寝をしてくれた。いつもより刺激を受けた日、赤ん坊はよく眠る。

 

オタクおかーちゃんは原稿ばかりやっていた引きこもりで、地元を離れた地方の転勤族だから、物理的近所に家族も友達もいないし、オタク事以外に心が動く興味関心もあまりない。娘がいようといなかろうとそれは変わりないのだけど、たとえどれだけ準備に手間と時間がかかっても、制約が多くても、娘とのお出かけは楽しい。それは(今のところ)外で大人しく、でも結構楽しそうにしてくれる娘の気質のおかげで、だったら一緒に出かけてくれる今、いろんなところに行きたいな、と思う。オタクおかーちゃん、ほんとにビッグサイトかオタ友と飲みに行きたい居酒屋ぐらいしか「出かけたい場所」のストックがなかったから、これからは娘と一緒に遊びたいことや場所にもアンテナを張り巡らせたいと思うのだった。

 

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年をとるごとに花が好きになる。

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なので生まれたばかりの娘は紫陽花よりベビーカーにつけたオーボールに夢中だった。

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出産祝いでいただいたうちにあるお洋服で最もラブリーな紫陽花ドレス。

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オタクおかーちゃんの自撮りチャレンジ。2人とも大体暑そうだった。

 

アルスラーン戦記 ノベル 1-16 セット

アルスラーン戦記 ノベル 1-16 セット

 

まだ完結していない田中芳樹作品の一つでしょと思っていたら、もう生まれるかやれ生まれるかと思っていた臨月に最終巻が発行されていた。ただ産後の頭ぱやぱやで読める気がしないので是非アニメで見せてほしい……漫画でもいい……。